2010-01-01から1年間の記事一覧

カノコト公演 『Electronic Marx/エレクトロニック・マルクス』

身代わりが不可能だと、 つまり君の言葉でいうと、表象が不可能だという声を聞いた。 自殺、自閉、暴力、性的虐待、 そういった現象が演劇においてメタファーとして使われ、 あるいは別のものがメタファーとして使われ、隠されてきた。 君はそれだと、何か足…

セリフとカタレプシー、カタレプシーと鼠

演劇において、新しい台本を使う場合、上演のどれぐらい前に俳優にセリフが渡されるのが良いのだろうか? いろいろな現場があり、遅いところだと一週間前という場合もあるのだが今回私は、10月7日からの公演のための台本を6月24日につくり終えていた。3ケ…

ブランド、自意識、”Use Me”

→カナダ出身のジャーナリスト、ナオミ・クラインの『ブランドなんか、いらない』 (松島聖子訳、大月書店)には次のようなエピソードが書かれている。 クラインはカナダのオンタリア州のセント・メアリー高校のバスケット部のコーチにより、この学校の初の「…

精神を、もっと、精神を!

私が先日まで仕事をしていた現場は、多いときで6社、少ないときでも3社の派遣会社からのスポットワーカーが集まっていて、私はその中の一社から固定者として派遣される形でそこにいた。社員ではないが私の役割は現場管理、準責任者である。スポットワーカ…

地獄として、夢として・・・メレディス・ブルックス「ビッチ」

メレディス・ブルックスの「ビッチ」が大ヒットしたのは1997年だから今から13年前のことで当時レコード会社は「ポスト アラニス・モリセット」として売り出すために年齢を隠していたのだが本当はアラニスより16も年上の39歳だったりして、映像 で…

遠藤誠『真の宗教 ニセの宗教』

先週のある日、図書館に用があり向かう途中ぼんやりと「仏教について知りたいな」と考えていたのだが、その図書館の「リサイクル資料」のコーナーに遠藤誠『真の宗教 ニセの宗教』(たま出版)を見つけ、もらって帰った。遠藤誠は8年ほど前に亡くなった、マ…

「東京芸術見本市 インターナショナル・ショーケース」上演映像

昨年3月、「カノコト」が「東京芸術見本市 インターナショナル・ショーケース」に参加した際の映像が見本市の事務局によって公開された。 実際の上演は約20分だったが7分ほどに編集されている。